●「JF」への感想
とれいん誌(No.253、1996年1月号)で提唱された「JF」は残念ながら、13mmゲージャーに受けが良く
有りませんでした。必ずしも「ファイン」を追求したい訳では無く、気軽に狭軌感を得たいために採用してい
る人も少なく無く、フリーの車両を製作される方も少なくありませんでした。だから、ちょっと違和感が有っ
たのだと思います。
プロトの運転会でも「おおむねスケール」のキャッチフレーズ横断幕が有るように、ガチガチの実物主義
者ばかりでは有りません。かく言う私も、ファインより「狭軌感の演出」が主目的です。すなわち「おおむね
スケール」の賛同者だったので「ファイン」と言われると恥ずかしい、と感じていました。 アメリカ型の輸入
品を改軌して「JM」に転用するなどで楽しんでいますので、スケール主義者からはお叱りを受けることは
必至です。元ネタにする、キット・製品の中には、HOはもちろんHOn3なども控えていて節操が有りませ
ん。でも、ちょっと古めの日本の鉄道を再現するには、うってつけなのです。これも、日本型を1/80で設
計してあるので、出来る技です。「16番万歳!」と言いたくなるのはそんな時です。
さて、同号で「とれいん」誌で提唱された 日本型「1/80・16.5mm」を「J」と呼ぶことは、管理人個人
としては魅力ある呼称と思うようになりました。それは「JM」と相性が良さそうだからなのです。実は「JM」
を検討していた最中には気づかず、後になって指摘されて気づいた、偶然の産物なのです。
偶然とは言え、同じ1/80の模型が「J」を頭文字に纏まるのは、分かりやすいと感じています。同号の
パイプスモーキングで述べられている様に、この呼称「J」が広まれば ・・・「J」「HO」「OO」の3つを併用し
て運用するのが16番です・・・ などと表現しやすくなります。このように「J」は「16番」を簡潔に説明する
のにも有用です。「JM」の親元である「1/80・16.5mm」にもぜひ、固有の呼称が欲しいところです。
2023/3/1追記 モデルスイモンさんでは、16番のうち日本型の1067mmをモチーフとする製品には「J」と
標記しておられます(2012年8月頃から)。他にも「J」しているメーカーも有るようですが、当方で確認出来
ているのは「タツヤ模型さん」のみです。
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