加藤5t貨車移動機 2012.3.25 2012.4.15追記
旧作のワールド工芸製 加藤5t貨車移動機の改軌情報です。
後に、類型機の13mmバージョンも発売されましたが、本記事は16.5mm版からの改造です。
バックゲージ
バックゲージは11.4mmを目標としました。実際は11.4と11.5mmになりました。
キットの車輪は、フランジが薄いので、この程度で良いかと考えました。フランジ形状が悪い(統一規格と違い、
角張っている)ので少々不安でしたが、特に脱線しやすいと言うことはありません。
16番の輪軸規格を定めている規格は有りませんが、NMRAの規格を準用しているはずなのです。
でも、このように、かなり異なると思われる製品・キットも少なく無いようです。
加工の概要
この小型機でよくもまあ、13mmへの改軌スペースを残しておいてくれた・・・と感激。
軸を3.5mmカットすることと、台枠取り付け部のベーク板を加工して1.75m位置をずらすだけです。
軸端は、ドリルレースで、片側を3.5m短くします。次の写真の方向で下側を削って有ります。こちら側を削れば、モー
ターの軸との位置関係が狂わずに済みます。
ベーク板の加工は、次の写真を参考にして下さい。
軸受けの取り付け穴の位置を、1.75mmずらして、当たる部分を現物合わせで削っておきます。
併せて、ブレーキシューの位置をずらしました、位置あわせの穴は使えなくなるので、1mm角線で
とっかかりをつけてから、半田付けしました。
車軸の組み立てを最終的には、瞬間接着剤を使ってしまったので、ばらせないのはちょっと不安ですが、
今のところ分解する必要は有りません(笑)。
塗装
クレンザー、クレサンポール、中性洗剤、水洗の順で、洗浄して、よく乾燥させてからマッハの
シールプライマーを、2倍にシンナーで薄めて吹きつけました。
下回り・全面の警戒帯は、マッハの黒、上回りは、タミヤアクリルカラーのフラットイエローを使ってみました。
ちょっと「日通色」とは違うようです・・・
室内色は、ウエイトも含めて、淡緑3号(マッハのDL・DC室内用)を吹いてあります。
仕上げ(マークのことなど)
印刷物をパソコンでスキャンして、縮小の上、MJ−800Cという大変古いカラープリンタで、タック紙に印刷して、手芸
用のパンチでφ3.5に抜きました。
今なら、もっと良いプリンターがあるのでもっときれいに出来ると思います。
カプラーは、ケーディ8番を指定でしたが、どうも合わないので、#33を取り付けてあります。#58は残念ながら付きま
せんでした。このような、小型機ではこの辺の処理をキットで考えてくれてあると大変助かるのですが。
キットには、このクラスのものとしては、充分なウエイトが付属していますが、5g程度、ボンネットの中などに鉛板(マッ
ハ製)を追加して、総重量37gとなっており、全輪集電と相まって、軽量の割に良い走りを示します。
最後に、ブレーキシューにエコーのウエザリングベンガラで赤を入れておきました。
<参考文献>
産業ロコ(ないねん出版) 97ページ 東福山 5トン貨車移動機
北国の汽笛(ないねん出版) 64ページ 十勝清水 C6型貨車移動機
加藤制作所の機関車(いさみや)106ページ 5tC6型貨車移動機
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