今回は、これまで雑誌などで紹介されている方法とは、多少異なる手順で制作す
る予定です。
1)実際の台枠を実際に採寸して、型紙を作る。
三次元的な検討は、やはり実物大で無いと初心者にはムリです。
2)原寸大で線路の配置検討する。
この時点で緩和曲線などの検討も行います。
3)ベニア板に線路をけがいて切りだす。
4)台枠に仮置きして、寸法を確認。
5)一旦バラして、板取の単位(ユニットと呼ぶことにします)毎に線路として完成さ
せます。
ハンドレイ、スパイク、バラスト撒き、ポイントマシン取付・配線まで行います。
場合に依っては、紙粘土などの平面的な下地処理まで行う予定です。
ターンテーブルの固定もこの時点で行う予定です。
6)台枠に乗せて、縦方向の桁の固定を行います。
7)本格的に固定して、総合的な仕上げを行います。
<工法の特徴>
これらの手順を、3期ぐらいの工期に分けて実施するつもりです。この工法の特
徴は上記の「5)項」に有ります。すなわち、基本的な線路工事を、別室で行った
り、裏向けにして配線などを行うことが出来る点に有ります。いくら小さいと言えど
も(小さいが故?)、手の届きにくい部分のハンドレイ、スパイキングは骨が折れ
ると思われる事が第一に挙げられます。特に鉱山駅の部分は、2層が重なってい
ますので、余程しっかり設計しないとポイントマシンが付かない、などと云う面倒な
話になりかねません。さらに失敗した場合に、該当ユニットを丸ごとやり直せると
云うメリットが有ります。これは初めて固定式レイアウトを作る者にとっては、かな
り気が楽になります。摂津鉄道もユニット工法で、本工法と似ていると云えます
が、本工法は各ユニットが自立するほどの独立性を確保する必要が有りません
ので、「より気楽な工法」と云えましょう。
<配線の事>
DCCで制御する予定なので、各ユニット相互の接続は、数回路のDCC電源(線路
につなぐものですが、安全のため1〜2A程度のブレーカーで分割したもの)と
LOCNETのみでいけるはずです。逆に、ユニット内の配線は、ポイントの補助接点
(全通式・無電区間無し、ポイントの自動化への準備のためポイント1つ当り10本
以上の配線が有ります)、予備フィーダー、トランスポンディング関連、ストラクチャ
ーの電灯への個別給電なども含めると、相当な接続点数となるはずなので、台枠
に固定してからでは、気の遠い話になると思われます。このため、「配線時に裏
向けに出来る」と云うのは相当楽と思います。個々の配線長は短いので、接続点
数こそ多い(鉄道模型としては)ですが、仕事で扱う制御盤の事を考えれば「モノ
の数」では有りません。
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